第一回を行うに当たり
「文我百席にむけての一言」
桂文我

『我ながら大胆な試みであると思っております。狭い会場ならともかくも、三百席の演芸資料館ホールで毎月三席ずつ演じていく−−−−−、一体どのようなことになるのやら、私自身もわからないというところが本心です。

しかし、私をよく知っていただいている方はよくご存じの通り、大体が「無茶しい」であり、「明日は明日の風が吹く」精神の固まりですから、始まってしまえばあまり気にはならないかも知れません。そしてこの百席はネタ下ろしはなく、今まで演じてきたネタをより良く聞いて頂く訳で、それだけに内容の充実が肝心なのです。

今、今まで以上にやる気になっています。燃えています。沸き上がってきています。上昇気流です。

今を見て、十年後も見てください。今の方がきっと生々しいと思いますが、今でなくては出せない光もあると思います。

とにかくいつも一生懸命つとめますので、どうぞ厳しくご支援賜りますよう、伏してお願い申し上げます。  (平成8年暮れ 常福寺だよりに寄せて)